【Tリーグ】女子ファイナルを徹底レビュー!来シーズンはチーム数が増加!?どこにできる?
2021年2月27日にTリーグ2020ー2021シーズンの女子ファイナルが行われました。
今シーズンは以下の2チームがファイナルに進出しました。
・木下アビエル神奈川(シーズン1位)
・日本生命レッドエルフ(シーズン2位)
今回は、この2チームのファイナルの激闘を徹底レビューしていきます!
さらに、試合後には日本生命の監督の村上監督から、「来年にはチーム数も増えると思う」と注目発言がありました。この言葉の意味も考察していきます!
試合オーダー・結果
木下アビエルは、チーム最多勝の木原美悠がWTTドーハに派遣のため不在。対する日本生命もチーム2位の勝利数ユモンユが来日していないため不在となりました。
オーダー
1長崎・浜本 vs 前田・平野
3木村香純 vs 早田ひな
4長崎美柚 vs 平野美宇
V 木村香純 vs 早田ひな
木下アビエル神奈川は、木原のポジションに木村を起用。木村は、今シーズン早田など格上の選手に勝利するなど、ミラクルガールとして注目されています。
対する日本生命は、ユモンユのポジションに森さくらを起用。森さくらは、昨シーズンのMVPに輝いていますが、今シーズンは5勝11敗と苦しんでいます。
試合レビュー
1長崎・浜本 vs 前田・平野
この試合はダブルスの勝敗が試合を大きく左右すると予想されました。
試合序盤から、長崎の強烈なチキータ、浜本のストップレシーブでリズムを作る。対する日本生命ペアは、ロングサーブを多用。長崎のチキータと浜本のストップを封じる。第1ゲームは、木下ペアが逃げ切る。
第2ゲームに入ると、後がない日本生命ペアがギアをあげる。特に前田のフリックレシーブやロングサーブで第2ゲームを圧倒。
第3ゲームに入ると、第1、第2ゲームで多用してきたロングサーブに長崎が迷い始める。長崎得意のチキータレシーブにも入りが遅れ、ミス。
長崎・浜本(1)ー(2)前田・平野
重要なダブルスを日本生命ペアがとる。
2石川佳純 vs 森さくら
レギュラーシーズンでは、石川に勝利している森さくら。このオーダーは日本生命の狙い通りでした。
第1ゲームから森の気合は十分。対する石川も森の弱点を突いて点数を稼ぐ。調子自体は良くないようにみえるものの、勝負所での得点が光る。1ゲームを落とすものの、石川が快勝。
木下アビエルが1-1のタイに持ち込む。
3木村香純 vs 早田ひな
レギュラーシーズン1勝1敗同士の注目の一戦。実績から早田が優位に思えましたが、格上に強さを発揮する木村への期待もありました。
試合は、木村が絶好調。振れば何でも入る状態に。一方、早田は調子が上がらない。
お互いにサーブでの得点が目立ち、レシーブで苦しむ。徐々に早田が木村のサーブに対応し始める。しかし、木村はラリー戦で早田を圧倒。この大舞台で木村が早田に大金星。
木村香純(3)ー(2)早田ひな
木下アビエルが2-1と優勝に王手とする。
4長崎美柚 vs 平野美宇
エリートアカデミーの先輩後輩対決。長崎が平野の2個下の後輩にあたります。
この試合は、長崎が絶好調。平野のサーブにチキータと逆チキータで対応し、試合をリードする。対する平野も中盤から調子をあげてくる。テンポの速い攻撃で長崎のミスを誘う。試合は2-2のフルゲームに。ここでも長崎のプレーが光る。長崎が2度のチャンピョンシップポイントを握るも、平野もこの場面で強打。平野の強心臓ぶりが垣間見える。逆にチャンピョンシップポイントをしのいだ平野がマッチポイントをとり、そのまま勝利。激闘となった試合を平野が制す。長崎は好調だっただけに悔しい敗戦。
長崎美柚(2)ー(3)平野美宇
日本生命が2-2に戻し、勝負はビクトリーマッチへ
V 木村香純 vs 早田ひな
なんと木下アビエルは、石川ではなく木村を起用。対する日本生命は予想通り早田。第3マッチの再戦となり、早田としては石川よりも嫌な対戦相手か。
試合は、早田の気合と迫力が木村を飲み込む。しかし、木村も先ほどの試合の好調をキープ。早田に食らいつく展開。だが、先ほどのマッチでサーブを出し尽くしてしまったか。早田が木村のサーブに対応し始める。一方、木村は早田のサーブにいまだ苦しむ。早田の引き出しの多さにあっぱれだ。そのまま、試合は10-7で早田のチャンピョンシップポイント。それでも木村が意地の3連続ポイントでデュースに持ち込む。
それでもやはり早田。この場面でも落ち着いて2連続ポイント。早田は涙の勝利。木村も大健闘したが、あと一歩及ばず。
日本生命が3年連続の頂点に輝く!
木村香純(0)ー(1)早田ひな
総括
日本生命が苦しみながらも3連覇を果たしました。またしても、早田はVマッチで勝利をあげ、勝負強さを発揮しました。また、平野もダブルスとシングルスで2勝をあげる活躍。試合中にもコルセットを着けるなど、故障を抱えている腰への負担も不安視されましたが、さすがの実力です。
また、木村も大健闘しました。早田相手に一歩も引かない試合運びは、来シーズンのさらなる躍進に繋がるでしょう。
1長崎・浜本(1) vs (2)前田・平野
3木村香純(3) vs (2)早田ひな
4長崎美柚(2) vs (3)平野美宇
V 木村香純(0) vs (1)早田ひな
2020ー2021シーズンの表彰
優勝:日本生命レッドエルフ
ベストペア賞:長崎美柚・浜本由惟(木下アビエル)
来シーズンはチーム数が増加?
村上監督の発言
試合後の監督インタビューでは、日本生命の村上監督から重要な発言がありました。
なんと、「来シーズンは9月5日に開幕し、チーム数を増えるだろう」と発言したのです。これまで、Tリーグはチーム数の増加を試みていましたが、実現には至っていませんでした。水谷選手もチーム数の増加を訴えるなど、チーム数の増加が期待されていました。
そんな中での、村上監督の発言。詳細は不明ですが、ある程度、話がまとまっているのではないかと予想します。9月開幕ということが決まっているということは、チーム数も決まっていると考えます。
何チーム追加されるか
チーム数が増えるといっても、何チーム増えるのでしょうか?
現時点では、男女ともに、以下の4チームとなっています。
男子
琉球アスティーダ(沖縄)、木下マイスター東京(東京)、岡山リベッツ(岡山)、T.T彩たま(埼玉)。
女子
日本生命レッドエルフ(大阪)、木下アビエル神奈川(神奈川)、日本ペイントマレッツ(大阪)、トップ名古屋おとめピンポンズ(愛知)。
チーム数としては、偶数ではないかと予想します。そうなると、現実的な男女ともに追加チームは2チームではないでしょうか?
どこの地域に追加されるか
現時点でのチームは関東と関西に集中しています。それを考慮し、関東と関西の追加チームはないと考えます。
有力な候補地としては、北海道や東北ではないでしょうか?現時点で、Tリーグは東北にチームがありません。しかし、北海道は丹羽や佐藤瞳の出身地であり、卓球が活発です。東北にも、かつての名門校青森山田高校が存在します。ぜひ、東北にTリーグが進出したら、日本全体が盛り上がると思います。
他の候補としては、福岡などでしょうか?都市であり、希望が丘高校などもあることから、有力な候補地となりそうです。
また、木下グループのように男女ともにチームを抱えるパターンもありそうです。
特に琉球などは可能性が高そうです。
まとめ
いかがでしたか?
やはりTリーグファイナルはとても盛り上がりますね!
来シーズンには、チーム数が増えることも期待して、さらに楽しみです!